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京都府警にお世話になったお話

2024年3月19日
読了時間: 3分




人生何があるかわからない。


これは、京都に住んでいた美大生時代の話。

『働く人』というテーマで課題が出され、

私は、なぜだかわからないのですが、

パッと、『お巡りさん』が頭に浮かびました。

大学の授業が終わると、その足で交番へ。


ところが、お巡りさんは、パトロールに出ているのか留守でした。

ずっと待っていると、お巡りさんが2人、

自転車で私の目の前を通り過ぎようとしました。


「すいませんっ!」と呼び止め、

「大学の課題で『働く人』という絵を描かなくてはいけなくて…

ちょっとスケッチさせてもらえませんか?」と、お願いしました。


「ごめんなぁ。パトロールせなあかんねん…。

あ、でも、警察署やったら、

警察官いっぱいおるから行ってみたら。」

「ありがとうございます!」

と、いうことで私は警察署に向かいました。


そして、私は着くや否や何もためらう事なく、

免許交付コーナー前に並んでいる長椅子に腰をかけ、

お巡りさんをスケッチ。


2時間程たった頃でしょうか、

「何してんの?」と、ひとりのお巡りさんが声をかけてきました。

「絵を描いてます。」と、

青だから横断歩道を渡ってますけど、何か?ぐらいの感じで、

「絵を描いてます。」と、答えた私に、

お巡りさんは、怪訝な顔をしました。


その表情を見た瞬間、あれ?ダメだった??と、思った私は、

慌てて、大学から出た課題のこと、さっき会ったお巡りさんのことなどを話しました。

すると、そのお巡りさんは、

「そうか、そうか。」と、言って署長さんから絵を描く許可を取ってくださいました。

でも、そこはさすがお巡りさん。

学生証のコピーは「念の為に、な。」と、取られましたが。


今だとインターネットで検索すれば、

何枚もお巡りさんの写真や動画が見られますが、

インターネットが普及しはじめた頃。

私は、2週間程その警察署へ通い、スケッチし続けました。


そして無事、絵を描き上げることができ、

大学の課題を提出することができました。

課題提出後、課題よりひとまわり小さい絵を1枚、

警察署にプレゼントしました。

みなさん大変喜んでくださり良かった〜と、思っていたら、

その話が京都府警の本部の方にも伝わったようで、

ある日、京都府警から大学に電話がありました。


「うちの学生、なんか悪いことしました!?」と、

電話を受けた職員さん、背筋が凍り、汗かいたそうなのですが、

私への機関誌表紙絵の依頼電話でした。


ということで、京都府警機関誌の表紙絵を1年間担当させていただきました。

色んな所でお騒がせスイマセン…の学生でした。



京都府警機関誌『へいあん』

つけペン(カブラ)を使っていたのが懐かしい。

色は、今も使っている水彩絵具(Winsor&Newton)で着彩。


*この投稿トップにあるイラストは、京都タワー。

イラストレーターデビュー10周年の時に描いた作品、

『パーティーのはじまりはじまり』。

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